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写真屋時代の話。
いっつもカメラ雑誌を眺めて暮らしてるもんで、いろんなカメラに興味がわく。
一眼レフはMZ-5があるからいいけど、コンパクトカメラは何がいいかなあ~って想像ばっかりしていた。
(結局お金がないから何も買えなかった。)
当時、かなり欲しくて、
「思いきって買っちゃおうか…?」
「いやいや、それ買ってる場合じゃない」
っていうやりとりを頭の中で何回も反芻してたカメラがあって、それがコニカの現場監督。
…工事関係の人がいつも現場監督ごと店に持ってきて、撮影済みのフィルムを抜いて新しいのを詰めて渡す、っていうのをいつもやってて、実際触ってそれであのごつさに魅かれちゃったんだ。
防水、防塵、耐衝撃って、素敵すぎるでしょう。
パンフの表紙が、現場監督を水洗いしてる写真だったりしたの(笑)
軍手してても撮影しやすいようにボタンが大きいとかフラッシュが強力とかさ、いちいちたまらんかった。
今はさすがに、手に入れようとは思わないけどね。